スターバックスとスペシャルティコーヒー(のミッション)とそして何を伝えたいのか

日帰りで東京に行ったのは
SCAJ(スペシャルティコーヒー協会)主催の
日本最大のコーヒー展示会に行く為でした。
中でもバリスタの日本一を決めるジャパンバリスタチャンピオンシップの決勝を観る為でした。
(来年チャレンジする予定・・・です)
当然そうなってくると思いますが、
バリスタさんも焙煎に目を向けだしていて、
焙煎希望の方が増えている、とのこと。
そして、以前に比べコーヒーの流れも大きく変わってきているという事。
チャンピオンシップを観ていて思ったことは
(全部は観ることが出来なかったのですが、)
一番は何を伝えたいか、が大切だなと思いました。
毎日の業務で 何を考え どう行動しているか。
どういう風に日々コーヒーと向き合っているか。
先月終わり カップテイスターズチャンピオンシップ見事予選1位通過、
惜しくも3位になった 豆香洞さんでみんなで集まり
「世界旅行」と題してカッピングをしました。

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今をときめく
カウンターカルチャー 
インテリジェンシア 
エコ
スタンプタウン 
コントラコーヒー 
ロバーツコーヒー 
カッファ。
どれも素晴らしかったのですが
WBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)
初代の世界チャンピオン
ロバート・トレーセンさんのお店
KAFFAカッファ はどの豆も
群を抜いていました。
ロバートさんは何をしているかというと
質の高い小さな農家を回り、
農家の方達とビジネス以上のフレンドシップをつくり上げ、
その豆の価値に見合った価格を農家の方達に支払い
持続可能な買い付けをされている。
そして、実際の現地の様子をビデオに撮り、HPで公開しています。
今飲んでいる、この素晴らしくおいしいコーヒー豆は 
こうした環境の中で、この農家の方達が こうして育て、
摘んでいて、今ここにあるんだ、という事が
ここ日本にいても 知る事が出来る仕組みを作られています。
全ては おいしい1杯のコーヒーのため。
今回カッピングしたロースターさん達のほとんどは
そうやって、このおいしい1杯がこれからも飲めるよう 
農家の方達に価格にみあった支払いをし
コミュニケーションをとり、もっと美味しくする為に
ここをこうしてほしい、とかこうしたらどうだろう、と
足繁く産地に行かれています。
スペシャルティコーヒーのミッションはここだと思うのです。
生産されている農家の方と焙煎する私達、それをおいしく飲むみなさんで
情報を共有し おいしいコーヒー おいしい地球を共につくっていく。
そして、東京に行く前日
スターバックスの4人目のコーヒースペシャリスト森麻美さんと
(アンバサダーの舞台で共に戦ったこともありました!)
8代目で現アンバサダーの北森晴香さんが遊びに来てくれました。
(せっかくの2ショットが保存されてませんでした・・・)
いろんなをしました。 
大切にしてる事、伝えたい事は変わらないのだなと
話を聞きながらそのパッション(情熱)に目頭が熱く。。。

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お土産で頂いた プレミアムラインの コスタリカの豆
「ラ キャンデリラ エステート」を飲みました。
そう、これはマンリーコーヒーでも先月まで販売していた
コスタリカ カンデリージャ農園 リカルドさんの豆です。
(同じ農園ですが 豆の品種など違います)


1枚の紙が入っていました。
妻の父が残してくれたコーヒー農園を9人の子供で分け
それぞれの農園で別々に働いていたのですが、
13年前にコーヒーの品質を改善することを決意し、
自分たちの小さな加工工場を建設しました。
農場をひとつにまとめることで、
家族はひとつに戻ったのです。
現在、私たちは食事を共にし、考えも共有しています。
もちろん、仕事の報酬も分け合い、
積み立ても共に行っているので
いつの日か全員の孫が大学へ進学できるでしょう。
これはタラズの農民にとって、とても稀なことです。

ある時、スターバックスのロースティング工場を訪れた際に、
私たちが育んだコーヒーに対して特別な配慮がなされているのを
見ました。
その時、家族が作り出したコーヒーに
とても誇りを感じたのです。父もきっと同じように
思ってくれることでしょう。父からの贈り物が、
今はあなたへの贈り物になりました。

ラ キャンデリラ農園マネージャー  
リカルド ヘルナンデス」

涙が結構出ました。(年齢!?よく泣けます 最近・・・)
私はリカルドさんの豆を焙煎し、販売したけれど
美味しさは伝えられても、ここまでのメッセージは知らず
伝える事も出来ませんでした。
スターバックスは生豆の買い付けから焙煎、販売まで一貫して自社で行っていて、
働いている時からすごい会社だなと思いました。
そして コーヒー以外にもミッション宣言、サードプレイス、スタースキル、
スターバックスエクスペリエンス・・・たくさんのステキな文化があります。
自分のお店を持つ為に、コーヒーの勉強をしたくて働き始めたけれど
私がやりたいことをやっていて、
十分なヒト・モノ・カネが揃っていて
わざわざ自分のお店ではなく、このままここでもいいじゃないか
と思った事もありましたが、
やっぱり自分のお店をしてみたい、という思いが消えず 辞めました。
ある方から「スターバックスを辞めてお店をやっているのだから
スターバックス以上の事をやらなくちゃ」
と言われました。
もちろん規模ではかないませんが
それが何なのか今はまだぼんやりですが
それが私のミッションであり、
伝えたい事であり、お店を続けていく理由だと思います。
そして、いつか世界で活躍している方達と
おいしい一杯を飲んでみたいな、と思うのです。